ずつカード

かけ算の前に、「ずつ」と出会おう! 〜 なんとなくわかる教育研究所 〜

九九の暗記の前に、ひとつ大切にしてほしいことがあります。それが 「〜ずつ」のイメージ です。
「ずつカード」は、名刺サイズのカードとサイコロで、遊びながら「ずつ」と出会える教材です。印刷用のデータと3つの遊び方を、無料で公開しています。

ずつカードを種類ごとにカップに入れて、ずつころりの台紙とサイコロをならべたところ

「ずつ」って、なに?

「ベンチが3つ。1つのベンチに4人ずつ。全部で何人?」
「4×3=12」と正しく答えた子に、絵にかいてもらうと、ベンチに人がバラバラにすわった絵をかくことがあります。「求めた12人は、この絵のどこにいるの?」と聞くと、困ってしまう子がいます。

九九が言えることと、「4人ずつ」がイメージできていることは、別のことです。
「〜ずつ」は、同じ数がそろってならぶイメージ。かけ算・わり算・速さ・平均・割合。ぜんぶ、このイメージの上に立っています。だから、数と出会うときと同じくらい、「ずつ」との出会いを大切に。九九の暗記は、そのあとで。

ずつカードとは

カードは4種類。絵を見れば「いくつずつ」かがわかります。

  • 🐰 うさぎの耳 = 2ずつ
  • 🍡 だんご = 3ずつ
  • 🍀 クローバー = 4ずつ
  • 🌸 さくらの花びら = 5ずつ

うさぎを3枚ならべれば「2ずつ 3つ分」。声に出しながらならべると、「ずつ」と「いくつ分」が体にしみこんでいきます。
まずは ×5 までをたっぷり。九九の後半は、そのあとで大丈夫です。

うさぎのカードを3枚ならべたところ(2ずつ 3つ分)

ダウンロード(無料)

A4で印刷して使います。カードは 名刺用紙(A4・10面) に印刷すると、切らずにそのまま名刺サイズのカードになります。ふつうの紙に印刷して切っても大丈夫です。

ずつカードの印刷用データ
ずつカード
4種類×2列。1枚で10枚分。
3〜4枚印刷すると遊びやすい量になります
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ずつならべシート
ずつならべシート
「1つ分」〜「5つ分」のマス。
ずつならべで使います
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ずつころりシート
ずつころりシート
「1あたり □ずつ × □分」の台紙。
ずつころりで使います
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📄 遊び方のまとめ(1枚・PDF) … 下の3つの遊び方を1枚にまとめたものです。印刷して手元に。

3つの遊び方

同じカードで、やさしい遊びから順に、段階を上げていけます。

🎮 画面で動く「デモプレイ」があります
3つの遊びを、そら・ゆう・はるの3人が画面の中で遊んで見せてくれます。ルールの説明や、研修・授業で「こんなゲームだよ」と見せるときに。パソコンで開いて、画面共有でもどうぞ。
▶ デモプレイを見る
① ずつならべ ▶ デモを見る
用意するもの:ずつカード(4枚分くらい)/ずつならべシート 2枚
  1. カードはすべて裏向きにしておく。
  2. じゃんけんで順番を決める。
  3. 一人1枚ずつ。順番にカードをひいて、ずつならべシートの「1つ分」から順にならべていく。
  4. 5枚目を置いた人は、その5枚を全部もらえる。もらうときは「2、4、6、8、10」のように、とびで数えながら。
② ずつころり ▶ デモを見る
用意するもの:ずつカード(4枚分くらい)/ずつころりシート 1枚/サイコロ3こ(6の目にシールをはる)
  1. じゃんけんで順番を決める。
  2. 順番に、サイコロ3こを同時にふる。
  3. 出た目から2こ選んで、ずつころりシートの上でかけ算を作る(「3ずつ × 4分」など)。
  4. できたかけ算の分だけ、カードをもらう。
特別ルール:シールの目は「ミラー」。ほかの目をコピーできる。/ゾロ目が出たら「ゾロ目ラッキー」。1こだけ好きな目にできる。/自分の番でちょうどカードが0になったらコインGET。
カードは種類別に分けて、透明のカップに入れておくと、選びやすくて便利です。
③ ずつバトル ▶ デモを見る
用意するもの:ずつカード
  1. 一人に5枚ずつカードを配る。残りは山札。
  2. 「せーの」のかけ声で、手札の中からかけ算を作って出す(1枚〜5枚出せる)。
  3. 九九の答えがいちばん大きい人が勝ち。みんなのカードを総取り。枚数が得点になる。
  4. 使った分のカードを山札から補充する。
  5. 補充は2回(または3回)。そのあとは補充なしで、手持ちがなくなるまで勝負。

おうちでも、できます

カードがなくても、小さな箱とおもちゃがあれば十分です。
「1つの箱に、2こずつ入れてね」。その通りに入れられたら、いっしょに確かめます。「これも2こ、これも2こ。これが〈2こずつ〉だね」。
できるようになったら、はじめて「2×4」と書く練習へ。「ずつ」を先に書くのがコツです。

もっと知りたい先生へ

なんとなくわかる教育研究所では、「ずつ」の指導をはじめ、ゆっくり学ぶ子どもたちが「ことば」や「数」となかよくなれる教材と授業を、先生方といっしょに研究しています。
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